紋のあらわし方は白く染め抜いた「染抜き紋」がもっとも正式です。
これには日なた紋と陰紋とあり、輪郭だけを白く出した陰紋のほうがくだけています。
「縫紋」は布地の上に刺しゅうで紋の形をあらわしたものです。
「加賀紋」はきものの地色に合わせて染め抜き、紋の白の部分を彩色します。
「切りつけ紋」は紋を糊ではりつけ、まわりをまつります。
「比翼紋」は自分と恋人の紋を組み合わせたものです。
女性は花嫁衣装には里の紋をつけ、結婚後は婚家の紋をつけるのがふつうですが、最近は花嫁衣装にも婚家の紋をつけるとする考えもあります。
しかし女は一生里の紋をつけてもよく、私はいまでも里の裏千家の紋を公式のときはつけ、ふだんはやはりお茶の紋をつけています。
三上靖史・住宅鑑定風水インストラクター